58-1
58-2
58-3
 



似た内容の漫画をたびたび拝見しますが、私の場合微妙に違ったので
自分なりの漫画をかきました。

私は18歳で親元を離れ20歳で社会に出てからずっと自分のしたいようにしてきたので、子供を持っても「自分は自分」だと思っていたんですね。
1コマ目に描いたさくらももこ先生のセリフも、「当然だわな」と思っていました。

しかし、出産によって全てが一変しました。
育児のあまりの過酷さに、自分が「我が子を生かすためだけに生きている存在」になったと感じてしまい、今までのアイデンティティが崩壊してしまったんです。

ショックでした。
今までの自分を壊して、やりたい事も、寝る時間すら諦めて「お母さん」にならなくてはいけないわけですから。

授乳のために趣味でもない服を買い、歩きやすい靴を買い、アクセサリーもつけられない。
日々増えていくシミとシワ。どんどん抜ける毛。
なりたくなかった「ダサいお母さん」に自分がなっていく悲しさ。
自分の気持ちを押し殺し、口調を変えて子供に接することへの気持ち悪さも感じました。

覚悟が甘かったと言われればそれまでですが、
まさかトイレに行く時間すら自由に取れないなんて思わなかったんです。
ご飯だって、朝の菓子パンをかじりかけのままお昼になるなんて想像もしていなかった。
しかも、どうやら他の子はぐっすり寝てくれるからその間にコーヒー飲んだり好きなことができるらしいと知り、「なぜうちの子だけ?」とますます精神的に追い詰められました。

旦那が今まで通り変わらず仕事に行っていたのも悲しみを増長させました。
旦那は変わらずにすんでるのに、なぜ私だけ?って。(旦那に否はなくて私が勝手にショックを受けてただけです)

「子供に本当に手がかかるのは最初の数年だけ、貴重な時間だから楽しんで」

それはよく言われたし、頭では分かっていました。
でも実際は辛いことばかりだし、一日がとても長いし、いつ手が離れるのか、いつ楽になるのか全く先が見えない。


このまま私の人生は終了するんだと思っていたんですが、気付かないくらいのゆっくりしたスピードで少しずつ状況が変わっていきました。
ムーコが成長して、少しずつ手が空くようになってきたんです。
そして自分が働くようになってから、ようやく「自分の人生」が戻ってきた感じがしました。

2人目を作るにあたって、正直「また子供の人生に吸収されなきゃいけないのか…」と思いました。
しかし1人目の時と違うのは、旦那が育休をとってくれたこと。
そしてブログや仕事を(細々とですが)続けていられること。
更に1人目の時の経験から、だんだんと自分の人生に戻れるということが分かっていたので、当時のようなショックはありません。

だからもし当時の私と同じように悩んでいる方がいたら、私も仲間だよ~一人じゃないよ~ってことを言いたくて漫画にしました。
(当然ながら、子供が大好きで全身全霊で子供の為に育児ができる人はそれでいいと思うし尊敬します)

子供に対してデレデレになれない。
お母さんになった自分が嫌いだ。
自分は子育てに向いてない性格だ。
そもそも子供が好きってわけでもなかったのに作ってしまった。
こんな私が親になる資格はないんじゃないか。


当時の私が考えていたことです。
こんなこと旦那にも誰にも言えなかったけど。

辛かったけど、今はムーコに出逢えてとても感謝してるし、ナナオの育児も楽しいし、自分の人生を生きてるって感じがします。
子供の世話なんてしたくない、早く大人になって欲しいってずっと思ってたけど、今の時期を楽しもうと思えるようになりました。

いずれ家族全員が、さくらももこ先生のセリフ
「わたしの人生はわたしのものだよ。でも仲良くしていきたいね」
という考えでやっていけるようになるといいなと考えています。










↓更新通知が届きますので、お気軽にご登録ください!↓







↓クリックで応援よろしくお願いします↓




twitterバナー 
instaバナー