今日の記事はちょっと長いです。




HSC
去年SNSでこの言葉を知った私は衝撃を受けました。 
私がムーコに対する子育てで悩んでいた事が全てここにあったのです。
ムーコ顔小
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HSCとは

HSCとは、普通の人よりもあらゆることが敏感に感じ取れてしまう子供のこと。
これは病気や発達障害などではなく「気質」で、全世界規模で5人に1人の割り合いで居るそうです。

HSCには4つの性質があります。

1.深く物事を考える
2.過剰に刺激を受けやすい
3.共感力が高く、感情の反応が強い
4.ささいな刺激を感知する


HSCの子は、この4つの面を必ず持っているそうです。
ムーコに重ねてみると…

1.深く物事を考える
・新しい事をするときや未体験のものは慎重になる。石橋を叩くタイプ。
・大人が言ったことへの理解力が高く、正義感が強い。

2.過剰に刺激を受けやすい

・朝起きた時に異常に眩しがる(カーテンしめて!電気消して!と言う)
・強く叱るとパニックになるため、淡々と言い聞かせた方が効果がある。
・ドレッシング、ソース、辛いもの、臭いものなど刺激の強い食べ物が苦手。

3.共感力が高く、感情の反応が強い
・大人の表情をよく見ている。お喋りができるようになった頃によく言っていたのが「ママ笑って」
・私や旦那が悲しそうな口調をすると、それにつられて泣く。
・ちょっとした事で不安になったり不機嫌になる。

4.些細な刺激を感知する

・部屋にたくさんあるオモチャの位置が変わっていてもすぐ気づく。
・硬い生地のズボンを嫌がる。

こんな感じです。
例えば3歳の時にこんな事がありました。
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チーズはドロドロに溶けていたので見た目では分からないんです。
私、これが自分だったら気付く自信ありません。
他にも、2歳になったばかりの頃に、よそのお宅から漂ってきた焼き魚の匂いを「おさかな」と言い当てたりもしました。
(これはムーコの場合で、HSCが何に対して敏感かは人によって違うそうです)
(ちなみにムーコは第6感的なものは全くありません)

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子育てで悩んでいたこと

そもそもムーコの何に悩んでいたのかというと…

【赤ちゃん期】

・とにかく泣いていた。ミルクあげても泣く、オムツかえても泣く、抱っこしても泣く。で地獄。
・全然寝てくれず、寝ても少しの物音(床のミシッという音、玄関の扉を開ける音)で目を覚まして泣くのが地獄。
・0歳~3歳前までずっとイヤイヤ期。イヤイヤというよりは、自分の意志にそぐわなかったり、大人では気づかない小さなキッカケで暴れるという感じで地獄。
・めちゃくちゃ寂しがり屋で、一人遊びというものができない。少しでも一人で残しておくと号泣するので、ご飯の支度も家事もトイレも地獄。

【幼児期】
・新しい環境が苦手。保育園に通うようになって3ヶ月は、園で号泣し続けていた。園での初めての運動会も終始号泣していた。
・大人の表情に敏感で、私が疲れた顔や不機嫌な顔をしているとムーコに伝染し、ムーコも不機嫌になる。
・「叱られる」ことに敏感で、注意しただけで怒ってないのに「怒った」と受け止めてしまいショックでふさぎ込む。園でも先生が怒ることを異常に怖がっていて、先生が他の子を叱る姿を見て恐怖を感じる。
・いまだに一人で寝れない。私の首を触っていないと寝ない。

という感じ。
何で他の子はあんなに大人しくて機嫌が良いんだろう?
何で他の子は一人遊びができるんだろう?

0~2歳のころは常にこんな風に思っていました。

お喋りが上手になってきて、ムーコの気持ちが分かるようになってきて、やっと
「周りの環境で感情が左右されやすいんだ」
「寂しがり屋で不安がりだから、信頼できる人に傍にいて欲しいんだ」
と分かるようになりました。

今回この「HSC」を知って、ああこういう事かと理解できました。
そして同時に思ったのです。

「これ私じゃん」

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HSCと私

HSCが大人になると「HSP」と呼ばれます。
大人になるにつれ苦手なことをカバーできるようになったり、自分の周りの環境を整える事によって敏感さが目立たなくなるけど、気質そのものは変わることはないそうです。

自分でいうのも何ですが、私は昔から色々考えすぎて自分から動けないタイプの人間でした。特に新しい環境や友達作りがとても苦手…。
こまかい事は気にせず陽気にガンガン行動する人とは根本的に何かが違うと感じていました。
(1.深く物事を考える)

そして、今でも覚えているのが幼稚園児のとき。「長袖の上に長袖を着る」感触が凄く嫌で、内側の袖がずり上がってしまう事に絶叫し毎朝の着替えで母を困らせていました。
(2.過剰に刺激を受けやすい)

空想の世界は昔から大好きでしたが、あまりに話に入り込んでしまうので戦争ものやアンハッピーエンド、グロい話は数日間立ち直れなくなるため苦手です。(漫画や小説ならまだいいけど映画は今でも無理)
(3.共感力が高く、感情の反応が強い)

少しの刺激ですぐに体調を崩し、特にストレスでお腹が痛くなることが多かったです。10代の時に急性胃腸炎と過敏性腸症候群になった経験があります。また、枕が変わると眠れなくなる事はよくありました(現在は平気)
(4.ささいな刺激を感知する)

※人の感情に左右されやすく共感力も高い方だと思いますが、そのわりにコミュ障で空気が読めないのはいまだに謎です。

何度も失敗を繰り返してだいぶ自分をコントロールできるようになったし、経験を重ねた事で慣れたこともあって、昔ほど苦労はしなくなりました。
そして今になり「HSP」を知り、そういう事だったのかと腑に落ちました。
特に、いわゆる“陽キャ”(陽気なキャラクター)な人と「根本的に違う」と感じていたのはこういう事だったのか!と納得できました。

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HSCと向き合う

HSPは遺伝するそうです。(生き物が生き残るために、一定数必要な遺伝子だそうです)
HSPの子供は必ずHPCになる、というワケではないですが、感受性の強さは遺伝の影響が高いようです。
5-HTTというストレス耐性の遺伝子が関係しているらしく、以前【子どもの能力遺伝子検査】を受けたときに、ムーコは感受性が強く落ち込みやすいSS型であると判明しています。



遺伝だとしたらムーコに申し訳ないなと思う反面、私自身もHSPであることによって「ムーコの気持ちが分かる」という強みがあります。
しかも「5人に1人」って意外と多いじゃんと安心しました。
むしろ体感的にはそれよりも多いと感じるくらいなんですが、人間は似たもの同士で集まるので、きっと私の周りにはHSPの人が多いんだと思います。

ムーコは正直面倒な部分もあるけど、それ以上に良い部分もたくさん持っています。
赤ちゃんの頃は苦労したけど、喋れるようになって自分の気持ちを言葉にできるようになり、そしてHSCであるという事が分かった今は、以前よりも気持ちに余裕を持って対処できるようになってきました(もちろんまだまだイラッとしてしまう事もありますが…)。

これから集団生活で生きていくうえでムーコ自身、苦労することが沢山あるんだろうな…と思うと切ないですが、それを乗り越えて、人生を楽しめるような人間になって欲しいと思います。

そしてそうなれるように、私も頑張ってムーコを伸ばしていきたいです。

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おまけ

HSCについて分かりやすく書かれた本があります。



HSPの私が読んだら「うん。知ってた」という事ばかりでした…。
しかし、HSCの子をどうやって伸ばしたら良いかや、先生に向けた「HSCの子への接し方」アドバイスもあり、勉強になりました。
漫画も多くてとても読みやすかったです。



自分がHSPかも?と思った人は、診断テストがありますのでどうぞ。
(私のスコアは100でした)






2022.8追記

ムーコがHSCじゃないか?というのは私が勝手に思ってるだけです。
HSCは障害ではないので病院に行っても診断はおりません。
HSCと特定するための検査もありません。なのでそういう病院には行っていません。

園や学校の先生などにムーコの性格を説明する時は「敏感」という言葉を使って例を出していますが、「うちの子はHSCです!」とは誰にも言っていません。

HSCという概念があることで、私自身ムーコに対する接し方に気をつけたり、ムーコとのやり取りで納得できる部分があるので、自分の中でHSCとしておさめている感じです。
私自身がHSPというのも、同じです。自分の中だけでおさめています。

HSC,HSPという存在を知る事で心が楽になる人が居ればいいなという気持ちで、この記事を書きました。

この記事を更に詳しく描いた漫画は、すくパラにあります。
完結済みで、全部無料で読めるので、気になった方は読んでいただけると嬉しいです。





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