1話目はこちら↓





前回のつづきです。


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ペットボトルのストローキャップは、横になりながら飲めるので便利です。
私のは、1人目の時も2人目の時も不良品でしたけどねっ…

あと個人的にあって良かったのはリップクリーム。
寒い時期だったので室内の暖房で唇はカサカサ。わりとこまめに塗ってました。


さて、23時を過ぎてようやくの破水。
パチン…とお腹の下の方が破ける感覚が自分で分かりました。そして生暖かい液体がじゅわっと股間にひろがりました。
近くに居た助産師さんも「あ。破水したね」って言ったので、音も聞こえてたのかな?
ちなみに2人目出産の時は、ここまでいい音はしませんでした。「プツ」って感じ。

助産師さんの「そろそろですね」の言葉に、姉2が私の旦那へ電話を入れました。

この頃はもう痛みマックスで叫び続けていたのですが、電話越しに叫び声が聞こえたら旦那が不安になるかもしれないし、こんな私の声を聞かせたくないと思ったので、姉の電話中はシーツに顔をうずめて「ん゛ー!」と声を我慢していました。
(ここまで痛くても理性は残されていた)

そして、痛みと共にぐいぐいと内側から押される感覚が強くなってきました。
2人目出産レポにも書きましたが、まさに「勝手に出ようとしてくるウンチをギリギリでせき止めている」感じ。この状態で「まだいきまないで!」と言われ、必死に頑張ったのですが…。
数回の陣痛のあと「もりっ」と頭の先が出た感覚がしました。

普通ならもっと早くから分娩室に行くんですが、前回書いたようにこの日は私以外に3人出産しており、分娩室が順番待ち状態でした。
「もりっ」の時点でようやく部屋の準備ができたらしく「次に波が引いたら移動ね!」と指示が。
もう陣痛の間隔がとても短くなっていたので(1分とか)、私は波が引いた瞬間に大慌てで移動。
そのあまりの素早さに姉たちは爆笑していました。
赤ちゃんが出かかってても動けるもんなんだね…。

初めて分娩室に入った私は、初めて分娩台を見ました。

なんだこの台は…。
高くてのぼりにくいし、体勢が強制的で、めっちゃお腹痛いのに仰向けで背筋を伸ばさないといけないなんて無理無理ー!と思ったのですが、もうやるしかないので必死で分娩台に乗りました。





いきなりですがここで、1人目と2人目どっちが痛かったかの感想を。

確実に1人目の方が痛かったです。
・促進剤を使っていた。
・何時間も激しい痛みが続いていて体力を消耗していた。
・初めての痛みに、逃し方が分からず翻弄されていた。
・どこが痛みの頂点なのかが分からなかった。
以上が理由です。

私は中3の時に、1度だけ宝塚を観た事があります。
地元の長野公演で、親が珍しく「1度は観とけ」とチケットをとってくれました。
とても面白かったのですが、一番凄かったのはカーテンコールでした。
ド派手な衣装を身にまとった役者さんたちが次々に登場したのです。
しかも登場する人の派手さがどんどん増していくのです。
この派手さはトップの人かな~と思うと、それを超す派手衣装の人が次に登場する…というのが何度も繰り返されました。

2

こりゃあスゲエ!これはさすがにトップの人だろう!と確信したのですが…




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更に上をいく人が現れたのでした。


こんな感じで、上があると思ったら更に上がある、という体験をしたのですが、陣痛の痛みというのがまさにコレでして。

もう最高に痛い!と思っていたのに、それよりも更に上の痛みが来る…というのが繰り返されて、私の脳内はパニックになっていたのでした。

2人目の時は、1人目の最高の痛みを知っているので、「まだくる」「このくらいかな」みたいなのが自分の中でありました。多少の余裕があったと思います。
そして痛みの逃し方も、1人目の時よりも上手くなってました。
痛みが来たら、波がザーっと押したり引いたりする風景をイメージして、数をかぞえながら息をゆっくりと吐く、というやり方でやり過ごす事ができたのです。
でも1人目の時は「くるくるくる…うああああああー!!!」の繰り返し。
完全に翻弄されてました。

そんな感じで1人目の時は全てが初めてでワケが分からなかったので、痛みのままに流され、言われるままに分娩台に乗ったのでした。


つづきます。
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